初心者の棋譜並べNo.002:
1682年12月20日 白:道策 VS 黒:渋川春海
図1)前回は右下のところまで。黒23手打ったところまで |
前回の記事はこちら。
囲碁は地の数が多い方が勝ち
地というのは、線と線が交わった交点のこと。
最終的にこれが多い方が勝ち。
石が四方を囲まれると相手に取られて捕虜になる。
ゲームが終了すると、その捕虜(例えば黒石)は、
自陣(黒の地)の中へ戻される(=黒の地が減る)。
囲碁の基本的な遊び方はこちらが詳しいので譲るとして、
そんな感じのルールなので、どうしても盤上の端の方から
打ち始める。
図1をみると、まだ左側のほうに大きな隙間があるのが見える。
ここをどちらも取りたいんだろうなーっとか思いながら
棋譜を並べてます(^^;
さて、続き。
白が黒の地を攻めます。
図2)右辺に狙いをつけてきた |
石と石の喧嘩は、数が多いほうが有利
石は囲まれると取られちゃいます。
そして喧嘩するときは、自分の数を如何に有利にするか、
つまり数を増やすことを考えます。
でもただ数を増やすだけだと1役割。
先生には、その石が複数の役割をもつように考えなさい、と言われます。
そう思って打つんだけど、結果的にそうなってことが多いのよ。(><
囲碁の面白いところは、
その場の数では優勢に立っていても、
その他の場所の石が影響を及ぼしてきて、
いつのまにか劣勢になっている、なんてことが
一手ごとに繰り返されるから。
えー、さっきまで優位だったのにーとか思ってるわけ。
もう汗ダラダラです(囲碁は本当に汗をかきます)。
一局終わったら服が湿ります。腹が減ります。(><
こことか。白26とか入られると、初心者の私はヒィィィ〜って言ってます。
現場より中継です
図3)この4手でこんな話を石たちはしているのかと思うと石が可愛い |
白24手:黒さん、右側の地が大きすぎるよー。そこ入って取っちゃうよ?
黒25手:白さん、そいつはいけねえや。ここまでは私の地にさせてよ。
白26手:じゃあ、ここまでね。これ以上はあげられないよ。こっちも地が欲しいんだ。
黒27手:じゃあ、上の地はあげないよー。そして白も1つ捕虜にさせていただきやす。
・・・なぜか黒さんが江戸っ子。(笑)
私、広島人なんで、今度広島弁に挑戦しよか?
なんて、話をしているのか、もっと過激な話をしているのかは分かりませぬ><
ただ、前回の時も書いたのですが、黒さんは右側を大きく地にしたかったわけです。それに対して、白さんは牽制をしかけてきている、と見てよいかと♪
図4)一見とても礼儀正しいご挨拶 |
黒さんは、1の矢印の侵入に対して、2の壁で対抗して侵入阻止。
白さんは、26と黒と黒の間に入って、牽制して黒さんたちが
繋がるの(3)を防ぎつつ上の白さんと手を繋ごうとします。
黒さんは、白さん同士が手をつながれるとやっかいなので、
出てくるなよ、と新しい壁を作ってしまったと。
この時点で、
右辺は、2対2、上辺は、4:1とか、ぼんやりと勢力が見えます。
ところがぎっちょん!見方を変えると全く異なる
ですが、白24の下には援軍がいるから、考えようによっては、
黒2子は白の壁の中に囚われている、とも見えます。
図5)1手ごとに先の作戦が隠れているのが囲碁。 |
すると、上の石さん同士の話は、こんな感じに。
白24手:黒さん、ここ入っちゃうよ〜。いい?(心のなかで入る気はサラサラない。入ろうとしたら壁を作ろうとするから、壁を作ったら白26手を打ってしまえ)
黒25手:てやんでー、ばーろー。右辺は黒のものなんだよー。(これで2対1だぜ。文句あるか?)
白26手:し、仕方ないなー、じゃあここまでよ?(全然そんなこと思ってなくて、下の白と連携して、大きく黒を囲って白の地にしちゃうぜ)
黒27手:し、仕方ねえ。上に入ってくるんじゃないぞ−。(上に壁を作ってやったぜー)
事実、黒27が入って上によりしっかりとした壁ができたように見えます。
しかし、これがどう全局に影響してくるのか・・・。
なんと今回は4手のみ
プロってこんな会話を脳内で何百通りも一瞬でしているんだろうなー(そんなわけないか)。会話はしないまでも、相手の対応を先の先まで読んで1手を繰り出しているんだろうな。それでも相手がそのとおりに打ってくれるわけがないから、その場で最良と思われる手を出しているのですねえ。
うーん、深奥、という言葉がピッタリ♪
さらっと書いてますが、棋力の弱い私なんて、白24とか思いつかんし、黒27で壁作ったるで−とか全然思いつかん。だって、コワイもん(ーー;
この棋譜、面白すぎ。
続きはまた今度♪
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